2008年10月アーカイブ

牧師の願い

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今日、火曜日、次のようなメールをいただきました。

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牧師先生へ

挙式の際には大変お世話になりました。

(略)

ありがとうございました。

(略)

式中に頂いた先生のお言葉はとても心に響きました。

参列した家族や親戚もとても良い式だったと喜んでおりました。

先生に出会えて本当に感謝しております。



また、ご挨拶に伺います。

時節柄、どうぞご自愛ください。

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私は思うのです。

良い式、つまり、皆さんにとって思い出になる「心善き空間、空気」がチャペルにうまれたなだと。 



その日の、皆さんの心の想、互いへの誠実さが作り出した「よき空間、よい空気=チャペル」。



その日の皆さんは、自分たちに感動しても良いほど美しい心持ちになっています。



ですから、皆さんが「自分自身になれたチャペル」つまり「喜べる式」「良き挙式」「本当の結婚式」「ずっと、ずっと心に残る結婚式」になったと思うのです。



確かに「牧師の言葉」は、皆さんの「こころもち」を想像しながら、心をこめて用意します。



皆さんへの「牧師の想い」が皆さんと一緒になったとき、「牧師の言葉」は、皆さんの心を一つにします。



そして、「牧師の言葉」は、二人の心にある「大切にし合う」ことと「お互いへの嬉しさ」を確かな気持に導くでしょう。



「牧師の言葉」も「聖書の言葉」も「祈りの言葉も」二人のためのものです。二人のために用意されるもの。



ですから、結婚式の前に自分たちの牧師と話す機会を持ってください。 牧師を知り、牧師に自分たちを知ってもらってください。



私は、二人のために式をさせていただいた牧師として、そして、心からの願いとして、次のような返信メールを送りました。



「牧師の(二人への)願い」として

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H.Nさん

メール、お便りありがとうございました。

・・・(省略)・・・

人生、謳歌してください。

これから二人で歩きながら、好い仲間、「いい人生する仲間」、自分たちの人生に増やしてください。



(お二人の結婚式のあった)チャペル、自分たちの「出発」の記念の場所として・・・、いつまでも大切にしてください。

自分たちの心の故郷として。



いつでも遊びに来てください。

お二人の場所ですから・・・。



お二人の牧師、より

何年たっても、二人して自分たちの結婚式を思い出したとき「あの日、いい一日だったね」と言える一日になるといいですねと心の中で想っています。



楽しい一日だった。

来てくれた皆んな、

とても喜んでくれた、

楽しんでくれた。



その日のどの場面もが、

意味深く、

好い思い出になって、

その日、一日の全部が、

二人の心を「やさしくさせてしまう」思い出になっている。



普通なら、

緊張していて覚えていないといわれる「チャペルの結婚式、儀式」、

なぜか自分自身になれていたことを覚えている



静かなチャペルの中で、

そして、結婚式中、

誰にも気づかれずに、

ふたりして自分自身になれる瞬間が生まれると素敵に思えます。



牧師の役割は、儀式を執り行うだけでなく、お二人が聖壇の上で自分自身になれるようにお手伝いすることでもあると”想う”のです。


"結婚式牧師"を希望する外国人の方々がまた増えてきました。 



  (牧師の仕事の一部分として結婚式はありますということ

   であって、結婚式を専門とする牧師/宣教師ということは

   本来存在しないですが・・・)



立場上、次のような相談がもたらされます



・結婚式の牧師のアルバイトをしたいという相談が教会に来ます。

   (東京に住む外国人の方からだけでなく、日本に住んで仕事

    をしたい海外に住む人からもメールが入ります。)



・結婚式の仕事を、ホテルに直接、問い合わせた外国人の方が、ホ

 テルから紹介されてきます。

   (ホテルやハウスウェディングは派遣会社と契約をし、派遣

    会社から派遣された聖歌隊、チャペルアテンダー、司式者

    がチャペル内で結婚式をするのがほとんどです。ですの

    で、ホテルへ結婚式の仕事の問い合わせをする外国人が、

    私へ紹介され問い合わせてきます)



・チャペル施設をもつホテルへ牧師や宣教師を派遣する派遣会社か

 ら外国人の資格審査を依頼されます。

   (民間企業は、結婚式の司式を依頼してもいい人物かどうか

    判別できませんので、正しい仕事をしようとする会社から

    本人との面接を依頼されます)



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結婚式をお手伝いする人、つまり、牧師、アシスタントは、

全員で、



1、本当に「二人の立場にたって」結婚式をおてつだいする。

2、心から「二人の希望」に耳を傾け、相談にのって、二人のため

  の結婚式の準備をお手伝いする。そして、ふたりの結婚式を一

  緒になって喜びながら当日の結婚式を成功させる。

3、丁寧に、真心で「二人の幸せ」を祈る姿勢を持って、二人の

  「心の結びつき」が美しく表現される結婚式を実現させる。

  しかも、”無駄にお金をかけず”に実現させる。

4、出席者も心から楽しめるよう、形式に囚われず結婚式をプラン

  ニングし、みんなが”意味を感じる本物の結婚式”をつくる。

5、結婚式という仕事は、自分にとって「仕事以上のもの」という

  心持で、お二人の結婚式を司式する。



結婚式をお手伝いする人達は誰も、つまり、牧師、アシスタント、全員が、

そういう人たちでありたいとおもいます。




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結婚式の仕事をアルバイトでしている外国人の人たちも、どうか、二人のために「特別な心で」「心づくし」の結婚式をしていただきたいと 私は牧師として祈っています。

昨日の結婚式 

本物の結婚式になる条件の一つ:それぞれが「心に残る、そして、自分の気持ちに正直になれる時間と場所」そして、「そのためのサポート」。



ガーデンチャペルには、牧師の観察からすると、新郎新婦にとても配慮の行き届いた良いところがたくさんあります。ですので自分の教会の延長線にあるようで、結婚式に向かうのは(出張するのは)楽しみです。皆さんの「このチャペルにして良かった」というコメントの意味がわかる気がします。私の大好きなチャペルです。



結婚式が始まる直前には一つ一つ説明し、ゆっくり、わかりやすく練習する挙式のリハーサルがあります。

はじめての(当然かと思いますが)リハーサルですが、アシスタントと牧師から丁寧なサポートがあることを知ると安心します。



でも結婚式の練習を終えると皆さんは再び緊張です。次は、一世一代の本当の結婚式が始まりますので当然です。練習したばかりの入場の場面が、間もなくやってきます。



硬くなってしまっています。その時です、お父様も、新郎も、新婦もこの場所(部屋)に入るとホッとします。本当に皆さんがホットします。



緊張してしまう自分たちが、ゆったりと落ち着くことができる個室があります。

誰にも邪魔されず、自分たちになれる場所。(これは、なかなか大切なこと)



そのような場所、そして空間でした。



そのとき、新婦のお父様が、一言

「私は、安心していいるのです。娘が選んだ人だから。

少しの心配もないんです」と私に向って、しかも真顔で・・・。



同じ部屋で、お父様の脇にいる牧師の私に・・・突然話しかけてくれたのです。

(新婦の話では本当に無口な、無口なお父さんだそうです。

リハーサルですこし打ち解けた私たちになれたからでしょうか・・・じっとやさしい目で私を見つめて、しみじみ言ったんです。)



お父様は、本当にやさしい目をしながら「娘が彼を紹介してくれた日から、そう思っているんです。うちの娘が選んだ人だから、いい人だし、これからずっと安心しているんです。」とつづけたのです。



私は、以前、ある結婚式で「うちの娘/息子が選んだ人なのだから、絶対、間違いない人だろうと自分を信じてくれている人がいることを覚えておけたら幸せですよね。そして、幸せになるのは権利や義務でなく大切に見守っているくれている人たちへの礼儀かもね。そして、大事な自分自身への礼儀かもね」と話したのを思い出し、目の前のお父様が身内のような大切な人に思えました。



心底思ったので、新婦のお父様の、それを聞いていた新郎に言いました。



「花嫁のパパにそう言われるのって、勲章だよね」



「そうなんです」と新郎。



新婦は、彼の脇で、何も言わずに、本当に嬉しそうに微笑んでいました。



私は、心の中で、皆さんが、御両家、一族として、新郎新婦、ご夫妻として、みんなで「仲良き歩み」が、いつまでも、いつまでも・・・・と祈りました。



二人の結婚式は、まもなく始まったのです。

結婚式をする場所が決まったら、・・・

結婚式の日まで、その場所を、度々、二人で訪れておくのもいいかもしれないですね。



AA: そうすることで、結婚式の準備の慌ただしさから、ほんの一瞬だけ、離れ・・・、

緊張に少し震える自分を想像して「いよいよ、二人でこの場所に立つんだね」って顔を見合せたら・・・宗教的な意味合いから離れて、自分の言葉で「この人を愛し、守り、信じ、お互い大事にしあいながら・・・これから、ずっと」の叫びが心の中でこだまするかもしれませんね。



BB: そうすることで、結婚式の当日、「心の通い合う自分たちをもっと意識」でき、二人で何度も何度も乾杯できるかもしれませんね。



牧師の願い・・・結婚式の作法よりも、自分たちの結婚式の中で何を想う自分になるか楽しみにできるといいですね。



自分たちの心の想いに二人して意識を向けることができる結婚式なるといいですね。 牧師は其の為にも、作法を含め、二人のために最大のサポートをします。

結婚式



新郎「これからもっと幸せになれる確信が持てました。」

新婦「一生心に残る式、言葉でした。幸せになります



挙式を終えた直後に、お二人で一枚のカードに記したコメントでした。





二人で重ねるこれからの日々に

二人して微笑みながら・・・期待でき、



二人で重ねてきた今までの日々を

二人して微笑みながら・・・振り返れる。



そのように過去と未来の挟間に

二人して立てること・・これ「幸せ」!





二人の書いたカードを手に、心底、「良かったですね」と言葉を掛けさせていただいた私でした。




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