2009年8月 6日アーカイブ

ちょっと緊張の面持ちで、二ヶ月になったばかりの、可愛い可愛い女の子がすやすや眠るクリッブを抱えた二人は、教会に現れました。



すごくさわやかな好青年。

すぐに、みんなでうちとけてしまいました。



「一週間後なんですが、来ていただけますか?」と彼。



「義父が、パーティーだけでもしたらいいよと言って、パーティーが出来る場所を用意してくれました。



今、そこをつかって、友達がウェディングパーティーが出来るよう準備をしてくれています。



せっかくウェディングパーティーをするなら、牧師先生に来てもらって、「誓い」だけでも、彼女のためと自分のためにも正式な誓いができたらいいなと思って、昨日先生に電話をしたのです。



先生が、気軽に、私たちの相談に乗ってくれたので、ホッとしました。」



このやりとりがもとで、二人のための「誓約式」、「誓約文」を作ってあげたいとおもいました。



当日、出席者全員が楽しく、和やかなパーティーとなり盛り上がりました。



そして、パーティーが終わりに近づいたとき、出席者の皆さんへのサプライズとして司会者が「それでは皆さん、二人の誓約式が始まりますので見守って上げて下さい」とアナウンスしたのです。



その司会者の言葉で、牧師の入場、つまり私が現れたのです。



聖歌隊はありませんでした。

オルガン奏者もいませんでした。



会場の音響設備からCDで新婦の用意した入場曲と牧師の登場が、お酒が入っていた人達も含めた出席者の皆さんを厳粛な表情にさせ、とても不思議な美しい異空間を作り出しました。



新婦と腕を組んで近づいてくる父様。

私の前で新婦を待つ新郎。

寄り添うようなすがたで腕を組む新婦。

どの表情も特別です。



パーティーという楽しいときの流れで、一体となっていた70名以上のお友達と家族。



ウェディングパーティーの最後に行った、サプライズウェディング、二人の結婚式式。



お酒が入っていたはずの拍手は、ホテルのチャペルウェディングには見られない、特別に熱を帯びた、本物の、熱い、熱い拍手でした。



新郎の目頭に浮かんでいた光るものは、「誓い=誓約式」がパーティーの中に取り入れられて、本当に良かったことを証明していました。

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